『飛び込み営業』はテレアポより可能性がある!成約率を飛び込み営業で上げる方法
「飛び込み営業は古い」「効率が悪い」と言われることが多い現代。
しかし、テレアポよりも飛び込み営業の方が、「相手の顔を見て話せる」「信頼を得やすい」「思わぬニーズに気づける」といった強みがあります。
実際、飛び込み営業は「ただ訪問する」だけではなく、戦略的なアプローチを取り入れることで、驚くほど成約率が向上します。
今回は、飛び込み営業で成果を上げるための具体的な方法を解説します。
1. 飛び込み営業のメリットとは?
テレアポと比較して、飛び込み営業が持つ3つの強みを押さえましょう。
1.1 その場で関係構築ができる
飛び込み営業では、相手の表情や反応を見ながら話ができます。目の前で誠意を伝えることで、相手の信頼を得やすくなります。
1.2 「思わぬニーズ」に出会える
顧客自身が「気づいていない課題」を見つけられるのは飛び込み営業の強みです。現場を見ることで、潜在的なニーズを発掘できます。
1.3 その場で即決が出やすいのは飛び込み営業!
テレアポでは「検討します」で終わることが多いですが、飛び込み営業では「今、ちょうど困っていた」と言われるなど、偶然のタイミングで契約に至るケースがあります。
営業裏技テク!「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」の威力とは?
飛び込み営業は「門前払いが当たり前」と思われがちですが、実は**「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」**という一言が、大きな武器になります。このフレーズには、営業の成功率を引き上げる心理的な効果が隠されています。
1. 『〜させてもらえませんか?』の心理的効果
「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」と聞かれると、相手は「いいえ、ダメです」と否定的な言葉を言わなければ断れません。
日本人は「NO」と言うのが苦手な傾向があるため、自然と「うーん、いいけど…今は無理かな」と返しやすくなります。
この言葉の効果をさらに理解するために、次の4つのフレーズを比較してみましょう。
- ①『〜させてもらえませんか?』(断りにくい)
- ②『〜してはご迷惑ですか?』(断りやすい)
- ③『〜お忙しいですか?』(断りやすい)
- ④『お時間いただけませんか?』(断りやすい)
✅ 1が最も断りにくく、4が最も断りやすいのです。
2. なぜ『〜させてもらえませんか?』が効果的なのか?
その理由は、相手に「断りの言葉を言わせる」心理的ハードルがあるからです。
- 「お時間いただけませんか?」 → 「はい、今はちょっと…」で断りが成立
- 「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」 → 「ダメです」と言うのは気が引ける
つまり、相手の「断りにくい心理」を利用することで、次の行動につなげやすくなるのです。
3. 「次につなげる」一言がカギ
「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」と言われた相手は、次のように答えることが多いです。
✅ 「良いけど、今は無理」
ここがチャンスです。
この言葉が出たら、次回のアポイントはほぼ確実に取れます。次回訪問時には次の一言が効果的です。
✅ 「飛び込み営業のお約束を頂いております〇〇です」
このフレーズには次の効果があります。
- 「お約束」という言葉が相手に責任感を持たせる
- 受付スタッフや奥様が「この人、がんばってるな」と応援者になってくれる
特に中小企業では、受付の方が社内の意見を左右する場面が多いため、こうした印象付けが重要です。
4. 飛び込み営業で失敗する営業マンの特徴
次の2つの行動はNGです。
❌ 「とりあえず話を聞いてもらって満足して帰る」
→ 自分本位で終わる営業は、相手の記憶に残りにくいです。
❌ 「次につなげる言葉」を残さずに帰る
→ 「また来ます」とだけ伝えて帰ると、次の訪問が難しくなります。
5. 成功する飛び込み営業の流れ
効果的な飛び込み営業のステップは次のとおりです。
- **「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」**で断りにくい状況を作る
- **「良いけど今は無理」**と言われたら、「次はいつならご都合が良いですか?」と自然に次回の約束を取りつける
- 次回訪問時は、**「飛び込み営業のお約束を頂いております〇〇です」**と堂々と伝える
この一連の流れが、**「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」**の真価を最大限に発揮させるコツです。
「飛び込み営業をさせてもらえませんか?」は、営業の現場で意外と使われていない強力なフレーズです。
✅ 日本人の「断りにくい」心理を利用する
✅ 「今は無理」と言われても次回のアポイントにつなげる
✅ 次回は「飛び込み営業のお約束を頂いております」と伝え、味方を増やす
このテクニックを活用することで、飛び込み営業の成功率が飛躍的に向上するはずです。
2. 飛び込み営業の成功率を上げる3つの準備
飛び込み営業で成果を出すためには、事前の準備が重要です。
2.1 「ターゲットの選定」を行う
無闇に訪問するのではなく、以下の視点でターゲットを絞りましょう。
- 業種や地域ごとのニーズ分析
- 「決裁者がいる確率が高い」企業リストの作成
- 競合他社が未対応のエリアを狙う
2.2 「入り口トーク」を磨く
飛び込み営業では、最初の10秒が勝負です。次の3つの要素を取り入れましょう。
- 自己紹介の工夫:「○○会社の△△と申します」より「○○の件でご挨拶に伺いました」の方が興味を引きやすい。
- 相手の興味を引くフレーズ:「最近、○○でお困りの企業様が増えていまして…」と具体的な話題を提示する。
- 相手の都合を尊重する:「今お忙しいところ恐縮ですが、2分だけお話ししてもよろしいですか?」と配慮することで話を聞いてもらいやすくなります。
2.3 「訪問前の情報収集」
企業のHPやSNSなどから、以下の情報をチェックしておきましょう。
- 事業内容
- 代表者名や決裁者の名前
- 直近のニュースや実績
「●●の新規事業に関して、ぜひお話しさせていただきたく…」と話し始めると、相手は「しっかり調べてきたな」と好感を持ちます。
3. 飛び込み営業の「成功トーク術」
飛び込み営業では、次の3つのステップが重要です。
3.1 ファーストアプローチで「心理的ハードル」を下げる
飛び込み営業は「売り込み」と思われると、門前払いされやすくなります。
✅ 「お役に立てるか分かりませんが…」
✅ 「まずはご挨拶だけでも…」
といった謙虚なトークが効果的です。
3.2 「質問型トーク」でニーズを引き出す
「御社では○○に関して、どのように対策されていますか?」など、相手の状況を聞く質問を投げかけると、会話の主導権を握りやすくなります。
3.3 クロージングは「提案+選択肢」
「もしご興味があれば、次回30分ほどご説明させていただきますか?それとも、資料だけお渡ししておきますか?」と、選択肢を提示することで、相手にプレッシャーを与えず、次のステップへと進めやすくなります。
4. 「断られた後」が本当の勝負!再アプローチの秘訣
飛び込み営業で断られた際も、次のチャンスにつなげる行動が重要です。
4.1 「お礼のメッセージ」を送る
「本日はお忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました」とメールや手紙を送ることで、誠実な印象を与えられます。
4.2 「役立つ情報」を後日提供する
「先日お話しした○○に関して、新しい情報がありましたので共有させていただきます」とフォローすることで、印象が良くなり、再訪問のきっかけになります。
4.3 「アプローチの角度」を変える
- 「社内の方からご紹介をいただきました」
- 「新商品が出たのでご提案させていただきます」
など、別の理由で再訪問することで「しつこい」印象を与えずにアプローチできます。
5. 飛び込み営業で成果を上げるための「行動量」
飛び込み営業は、行動量が成約率に直結します。
✅ 1日30件訪問すれば、1件の成約が生まれる
✅ 10件訪問して「良い感触」が2〜3件あれば、後日成約につながる可能性が高い
「1回の訪問で即決を狙う」のではなく、継続的なアプローチが成約率を上げるカギです。
【まとめ】『飛び込み営業』はテレアポより可能性がある!成約率を飛び込み営業で上げる方法
飛び込み営業は、以下の5つのステップで成約率を向上させることができます。
- ターゲットの選定と準備
- 興味を引く「入り口トーク」
- 質問型トークで相手の課題を引き出す
- 「断られた後」のフォローを徹底する
- 行動量を意識し、粘り強くアプローチする
「飛び込み営業は厳しい」という先入観を捨て、戦略的に行動することで、「商品」よりも「自分」を売り込める営業マンとして、信頼を勝ち取ることができるでしょう。