保険セールスが気になる「保険代理店がなくなる」は本当?

保険セールスが気になる「保険代理店がなくなる」は本当?

保険セールスが気になる「保険代理店がなくなる」は本当?

これまで転職やキャリアに関する記事の中で、保険代理店業や保険営業について多く取り上げてきました。
その中で、「保険代理店がなくなる時代は来ると思いますか?」という質問をいただくことが増えています。
特に、これから保険代理店へ転職を考えている方にとっては、将来性が気になるポイントでしょう。

今回は、このテーマを深掘りし、「保険代理店の未来」についてお話ししていきます。

保険代理店はなくならない!その理由とは?

結論から申し上げると、保険代理店はなくなりません

もちろん、業界の再編やビジネスモデルの変化は進んでいます。しかし、保険代理店というビジネスが完全になくなることは考えにくいです。

その理由を詳しく解説していきます。

保険代理店がなくならない理由

1. 保険会社と代理店の役割は根本的に違う

  • 保険会社は「保険商品の企画・開発」と「販売の仕組みづくり」が主な業務です。
  • 保険代理店は、保険会社が作った商品を「実際に販売すること」が仕事です。

一見、似たような業務に思えるかもしれませんが、実際の現場では大きな違いがあります。

2. 保険会社の社員は「売るプロ」ではない

保険会社の社員は、新卒採用で名門大学卒の優秀な人材が多い傾向があります。しかし、実際に営業の現場で「売るスキル」を持っている社員は少数派です。

一方、保険代理店の営業マンは、販売に特化したスキルを持つ「売るプロ集団」です。
保険会社の社員は、代理店の営業マンをサポートすることはできますが、直接的に保険を売る能力は代理店の方が圧倒的に高いのです。

3. 生命保険と損害保険の違いがある

  • 生命保険は、複数の契約が可能であり、相続対策や資産形成のニーズが増えているため、今後も必要とされる業界です。
  • 損害保険は、自動車保険や火災保険などが中心ですが、少子高齢化による車離れや、マンション居住者の増加により、契約数が減少傾向にあります。

特に、損害保険専業の代理店は厳しくなる可能性が高いですが、生命保険を扱っている代理店は今後も存続しやすいでしょう。

保険代理店業界の変化と今後の展望

保険代理店の再編・統合が進んでいる

近年、保険代理店同士の吸収合併や廃業が増加しています。
特に小規模な代理店は、経営の厳しさから大手代理店に統合されるケースが増えているのです。

保険会社OBが代理店を経営する時代に

近年、保険会社を退職したOB社員が保険代理店を立ち上げるケースが増えています。
OB代理店は、保険会社との関係性が強く、業務の進め方も熟知しているため、ビジネスを展開しやすいという特徴があります。

新規へ「売る力」がない代理店は100%生き残れない

保険代理店が生き残るためには、次のような特徴が必要です。

  • 複数の保険会社の商品を扱える(乗合代理店)
  • 生命保険・損害保険の両方を扱える
  • 全国展開している大型代理店
  • 来店型の店舗を持っている
  • 販売促進の自由度が高い

こうした特徴を持たない代理店は、今後さらに厳しい状況に置かれる可能性が高いです。

独立を考える損害保険営業マンが取るべき行動

損害保険だけではなく、生命保険の知識を身につける

損害保険は「1つの契約に対して複数の保険に加入できない」という特徴があります。
一方、生命保険は医療保険や終身保険など、1人で複数の契約が可能です。

そのため、独立を考える場合は、生命保険の営業スキルを身につけることが重要になります。

営業スキルを磨くことが最優先

保険を売るためには、以下のようなスキルが不可欠です。

  • 顧客のニーズを引き出すヒアリング力
  • 分かりやすい提案力
  • 成約につなげるクロージング力

保険会社の社員として「売る力」を高めることが、将来的に独立する際の大きな武器になります。

「保険代理店が街から消える時代」は本当に来るのか?

AIやオンライン契約が進んでも、人の相談ニーズはなくならない

近年、ダイレクト型(通販型)の保険商品が増えています。
しかし、特に高齢者層にとっては、パソコンやスマホだけで契約することに不安を感じる人が多いのも事実です。

また、相続や事業承継、資産形成の相談など、人間のアドバイスが求められる場面は今後もなくならないでしょう。

 保険代理店は縮小しても完全に消えることはない

確かに、小規模な代理店は減少していくでしょう。
しかし、大型代理店や来店型店舗、乗合代理店は今後も存続していくと考えられます。

さらに、高齢化が進む中で、「わかりやすく親切な保険代理店」のニーズは増加するでしょう。

まとめ:保険代理店はなくならないが、生き残るためには進化が必要

保険代理店業界は、再編や統合が進んでいるものの、完全になくなることはありません。
しかし、変化に適応できない代理店は淘汰される時代です。

今後、保険代理店が生き残るためには、以下のポイントが重要になります。

生命保険と損害保険の両方を扱う
AIやオンライン化の流れに適応する
営業スキルを磨き、顧客の信頼を得る
規模の大きい代理店に統合される動きを見極める

保険代理店業界の未来を見据えながら、キャリアプランを考えていきましょう!

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