営業マンがブラック企業を辞める方法
休養も退職もマイナスではない
退職や休養を取ることはネガティブに捉えるべきではありません。むしろ、新たな目標を見つけたり、自分の市場価値を知るチャンスと考えましょう。
職場のイジメ・嫌がらせ(ハラスメント)は年々増加
厚生労働省の統計によると、 「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数は増加傾向 にあります。
年度 | 相談件数 |
---|---|
平成20年度 | 32,242件 |
平成25年度 | 59,197件 |
令和元年度 | 87,570件 |
まるで 一つの市や町の人口 のような件数になっています。 電車に乗っている隣の人も、職場のハラスメントに悩んでいるかもしれません。
意外と多い『黒に近いグレーの接待労働』は営業マンの欠かせない仕事か?
接待は営業マンにとって欠かせない仕事の一つと考えるのは、もしかすると私自身が古い考えなのかもしれません。
確かに、取引先との関係を円滑にする効果がありますが、会社からの強制ではないことや、場所・日時があやふやなこともあり、接待が就業時間内なのか外なのかの判断は難しいところです。
ちなみに、会社としては「接待が原因で体調を崩した場合、労災認定される可能性がある」「損害賠償請求をされる可能性がある」と考えるべき時代になっています。
ブラック企業の辞め方
① まずは休んでみる
「もう辞めたい!」と思ったら、まず休養を取ることを検討しましょう。
- どれだけ忙しくても、会社は一人がいなくても回る
- 休んでみることで、冷静にブラック企業かどうかを判断できる
有給休暇が使えない?
パワハラ上司のせいで転職する場合、 「有給休暇を消化できないのでは?」 という心配もあるかもしれません。
- 企業によっては有給休暇の買取制度がある
- 人事部に相談してみる
法的には、 退職前に有給休暇を取得する権利があります。 退職願を出した時点で 「残りの期間は有給休暇を消化します」 と伝えましょう。
パワハラ上司の部下になったらどうする?
選択肢は3つです。
- 辞める
- 追い越す(昇進して上司を超える)
- 社内通報する
少なくとも、「泣いて我慢して病気になる」という選択肢はありません。
パワハラは犯罪、知らないパワハラ上司は犯罪者
パワハラは、法的に様々な罪に問われる可能性があります。
- 物を投げて罵倒する → 傷害罪・暴行罪
- 精神的な嫌がらせ → 名誉毀損・侮辱罪
- 過度なストレスを与え、精神疾患を発症させる → 労災認定の可能性
また、パワハラは上司だけでなく 同僚間でも発生しうる ものです。
② ブラック企業なら辞める準備
「人として扱われていない」「体調がおかしい」と感じたら、すぐに退職を考えましょう。
退職したい!でも辞められない?
「会社が辞めさせてくれない」という不安を持つ人もいますが、 法律上、退職を拒否されることはあり得ません。
- 退職届を受け取らない場合 → 内容証明郵便で本社に送る
- 離職票を出してもらえない場合 → ハローワークに相談する
会社が 退職翌日から10日以内に離職証明書を提出しない場合、雇用保険法違反 となります。
会社を辞めるための具体的な方法
③ 休養が認められないなら、辞める覚悟で交渉
ブラック企業の多くは、上司が個人的に辞めてほしくないケースが多い。
「こんな忙しいときに休むなんてふざけるな」と言われたら、
「それなら辞めます。」でOK。
④ 退職願を受理しないと言われた場合
- 退職願は会社が受け取らなければならない
- 内容証明郵便で本社に送ると、一瞬で解決
- 法律(会社法・労働基準法)で守られているので安心
⑤ 離職票を発行してもらえない
- ハローワークに相談すれば、企業側が発行しなくても手続きできる
⑥ 退職代行サービスを使う
退職代行は、会社とのやり取りを代行してくれるサービス。
- パワハラや長時間労働で直接話したくない場合に有効
- 費用相場:3万〜5万円
- 法律的に安心したいなら、弁護士が運営する退職代行を選ぶ
おすすめ退職代行
- EXIT
- 退職代行Jobs(弁護士監修)
- 汐留パートナーズ法律事務所(弁護士事務所)
退職の流れ
- 退職届を作成し、上司に提出(受理されなくてもOK)
- 受け取らなければ、内容証明郵便で本社に送る
- 退職代行を利用する場合は、サービスに依頼する
- 退職後の離職票・給与未払いの対応は、ハローワークや弁護士に相談
まとめ
- まずは休んで冷静に判断
- ブラック企業なら、退職届を出して辞める
- 拒否されたら、内容証明や退職代行を使う
- 法律で守られているので、企業に引き止められても問題なし
ブラック企業からは早めに抜け出し、次のステップに進みましょう!