転職は『春・秋』がおすすめな理由

転職は『春・秋』がおすすめな理由

なぜ春・秋に転職業界は忙しくなるのか

転職業界というと年中需要があるイメージかもしれませんが、実は繁忙期があります。

これは人事の仕事をしていた時から、気づいていたことと合わせて今回は一つの記事にさせてもらおうと思います。

そして、転職と意外な関係性のあることもお話していきます。

春と秋に転職したいと思う人間の心理

転職したいと感じる心理は、『夏』に起こりにくく、『冬』もそこまで大きく感じることがありません。

しかし、『春と秋』は転職希望者・退職希望者の数がグッと伸びます。

春と秋はメンタルが弱くなる

春と秋は気候の変化が大きい数ヶ月間です。

自律神経が乱れ、メンタルが不安定になるとき「このままでいいのか」という人生への不安や不満が大きくなり、今まで耐えてきた不安が爆発して退職するのも『春と秋』です。

心療内科の開業医の方も『春と秋』に初診率が上がり、再び体調が悪化して再診をしにくる患者さんも『春と秋』が多いと言います。

春と秋の転職繁忙期の波に乗っていいのか

春と秋にいろいろなキャリアを持つ人が、大勢転職するのであれば良い転職先の奪い合いになるのではないか?と心配される方もいると思います。

しかし、企業か会社も『春と秋』に求人が増える傾向があるため、わざと『静観』する必要はありません。

今始めないと春の波は乗り遅れる

会社に採用された時、就業規則を渡されると思いますが、退職をするには多くの場合2ヶ月〜3ヶ月前に申請・申し出が必要とされています。

退職の手続きや、退職説明会は人事や総務が年間でスケジュールを割り、行っています。

会社が行う退職の手続きというのは、実際そこまで多くありません。

しかし、離職票などの手配などの時間がかかるため、会社が頑張れば良いという問題でなく辞める側が不便な思いをすることがあるので退職は2ヶ月〜3ヶ月前に申請・申し出するべきだと言えます。

つまり春の採用枠は4月着任なので、今退職を考えている方は早めの行動が転職の選択肢が変わります。

キャリアアドバイザーが進める『春秋転職』

転職サイトやエージェントは春秋の転職を勧める傾向にあるのは、退職率・離職率と求人数のバランスだけではありません。

春は大型の人事異動と新卒の入社が重なるタイミングのため、新しいチームでスタートするタイミングです。

定着しつつあるチームに、新人を入れるよりも、足並みを皆が揃えるタイミングで新人を入れるほうが、転職してきた方の離職率が低いという指標があるからです。

キャリアアップや昇進も『春と秋』

会社や企業という組織は、いきなり思いついたことを実行できないようになっています。

稟議や戦略会議などを開き決まったことは、区切りの良い半期ごとになる場合が多いです。

つまり4月と10月が多いということです。

今までの企業の動向として、働き方改革や新しいポスト、役職を運用し始めるのは4月と10月でした。

アパレル業界で言えば、販売のエキスパートを店長以外に『セールスアンバサダー』という役職を作ったのも春でした。(実際、役職を作ることが決まったのは前年の12月上旬でした)

キャリアアップがしやすい転職は『春秋』ということも頷いていただけると思います。

『採用されやすい』かは別問題

前述で『企業か会社も『春と秋』に求人が増える傾向があるため、わざと『静観』する必要はありません。』とお話しましたが、採用されやすいかどうかは別問題ということは注意していただきたいと思います。

人事・採用は基本的に採用ベースで春と秋は面接している傾向が強く出るのは確かです。

中小企業でも比較的従業員が少ない企業は、何度も面接したが採用したい人材がいない場合、人事考課の際に社内でそのポジションにマッチした人を再検討する場合があります。

しかし、採用規模の大きい会社は10名採用で10名定員を下回ることは中々ありません。

『落とす』理由、『採用する』理由

人事部は『定員』『採用枠』が努力目標されていて、年間を通じて募集している部署以外は、春秋までの準備をしていくという考え方に自然となっています。

人事で会議をすると、採用報告などがありますが人員補充ができていないと「なぜ落とすのか」と聞かれると意見に困ります。

しかし採用した場合、その時「なぜ採用するんだ」と聞かれることはあまりありません。

なぜなら、『働いてみないとわからない』部分がたくさんあるからです。

そして人事部は言い方が良くないですが、良い人材を調達するのが仕事です。

『良い人材を育てる』『会社に貢献する社員』に育てるかは各部署に委ねられるところがあります。

人事部と営業部は仲が悪い【付録】

採用して配属先が決まれば、人事部の仕事の9割は終わります。

しかし、配属された先の管理職から「なんでこんな人材をここに採用した」などと愚痴を言われることがよくあります。

パワーバランスとして人事と営業では、営業の方が強い場合が多いため、多くの会社は『人事と営業』は仲が良くない場合があります。

WEBライターの紹介: Yoshi

1981年生まれAB型

アパレルメーカー勤務後、人材開発・トレーニングを担当。

人事業務に携わり、中途採用・キャリア採用を主に担当。

その後独立、国内企業のCSR調査事業を某大手コンサルティング会社のサポーターとして参加し、その後就活セミナーやベンチャービジネスのゲスト講師として講演活動をスタート。

大阪の大学でベンチャービジネスなどの講義を担当し、執筆業を開始。

共同出版にて出稿、大学内の広報誌で2期出稿。

現在は、WEBライターの他に、転職やキャリア形成のアドバイザーとして活動中。

➡︎Yoshiの収入やお金事情はこちらの記事にあります

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hiro.m0603@gmail.com

全ての仕事のオファーや取材等は代表メールアカウントにお願いいたします。

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