一流のダメな営業マンになる
一流のダメな営業マンというのは、簡単に言えば全てをノーミスでクリアするよりも、ミスが多少ある営業マンの方が実はお客さんとの信頼関係が密であるということに思い当たる節があるためです。
ミスしてクレームになるほどお客さんとの関係は深くなる
ミスやクレームというのは最悪の状態と思いがちですが、実際がお客さんと営業マンとの距離感を詰めるチャンスだと言えます。
マイナススタートの営業マンが可愛がられる
最初から何もかも完璧な営業マンというのは意外と、お客さんとの距離感が遠い傾向があります。
なぜなら、人間らしさや個性が感じられる場面が少ないためです。
もちろん、そんな人間らしさや個性など不要とされる営業の場面もありますが、お客さんを顧客化するのに一番早いのはお客さんの感情を動かすことです。
それは喜びかもしれませんが、時にストレスや不安を瞬間的に与えるというのも一つの手段だと言えます。
ダブルブッキングや手違いで顧客満足を得る企業
高級ホテルや航空会社ではブッキングや予想と違うサービスを提供された際の挽回力というのが顧客満足度に繋がっているケースが多いのも事実です。
アップグレードの提案や、チェックアウト時に不手際があったことを対応したスタッフでないのに認識しているなど、細やかさにお客さんが顧客になるきっかけとなっている場合があります。
成長を見れる営業マン
新人営業マンはベテラン営業マンよりも権限や手際のスペックはよくありません。
しかし、なぜか新人営業マンというのはビギナーズラック以外にお客さんを引きつけるものがあります。
それは、『成長』です。
ドシっとなんでも言ってきてくださいという営業マンよりも、言ってきてくださいと言ったものの商談がなかなかなくて連絡してしまいました、と電話をしてくる営業マンの方が可愛らしいという面で、『世話焼き客』の心理がくすぐられるようです。
そして、今月ついに店で1位になりました!などと報告をしてくるような距離感の営業マンというのは、お客さん自身のトラブルや困りごとを相談される可能性が高くなるのです。
完璧な営業マンは面白くない
完璧な営業マンというのは100%の期待に120%で応えるというのがイメージですが、実際は完璧にまで持っていくプロセスを見せる営業マンこそが完璧な営業マンと評価されます。
例えば納期ギリギリになりスーツを脱ぎ、作業着で段ボールを搬入する姿や、夜遅めに確認の電話をした際、まだ会社にいる様子を感じさせるのが完璧な営業マンと呼ばれる人たちです。
雑誌に出てくるような営業マンは現実的には好かれない
一流の営業マンは余裕もあり経済的な余裕もあると思います。
エグゼクティブに並ぶような社会的地位があっても、笑顔や覇気、言葉使いなどどこか親しみ深さがあるのです。
逆に言えば、個室に籠もってしかめっ面を続ける営業マンというのは現場では、支援者は少ないと言えます。
ミスが多い一流営業マン
その点で言えば、書類仕事などの業務で、総務や経理から怒られている営業マンは一流の営業マンが多いというのも少し意外な部分でしょう。
しかし、総務や経理でこの営業マンはいつも完璧!という営業マンが会社で活躍しているかというと社内的に都合がよく数年以内に営業ではなく同じく総務や経理に異動になる可能性の方が高いのです。
一流の営業マンとできない営業マンは、そんな社内的な指摘や注意を受ける際に、注意している側を笑顔にできるかどうかだと言えます。
反論して口喧嘩をしているような営業マンは残念ながら、社内に支援者がいないため無理くり契約や納期に協力してもらえないためロスが多いのです。
「いや・・・無理だけど・・・やってみる!」と言わせるのが一流の営業マンだと言えるのです。
『ダメ上司』だと部下が思うのは売れる営業マン上がりの管理職
売れる営業マンはマネジメントできないことが多いと言われています。
『なんでも自分でできてしまうからです』
上司になっても、『なぜこれがアイツにはできない』と理解ができないのです。
自分では簡単に売れるし、落とさない案件を落としてくる営業マンには理解できないのです。
しかし、そんな売れる営業マンも元々売れなかったのを棚に上げてしまうから嫌われる上司になってしまうのです。
一流の営業マンから上司になれば、『ダメ上司だけど』という補足が付く場合が多いです。
「ダメ上司だけど、責任を押し付けたり逃げたりしたことがない」
「怒るし厳しいけど、そこの営業マン売上伸びるんだよね」
このような『だけど』をたくさん持つ上司になるには簡単なことではないと言えるのです。
『できない』を装う上司や管理職は仕事ができる
営業マンたちは支えよう、という気持ちもこっそり持ち合わせている
上司やマネージャー、管理職は知っていて当たり前、できて当たり前です。
さらに言えばできないことがあってはいけないのです。
「俺はできる、お前はできない」というプレッシャーを部下に与える上司は表現は悪いですが、バカ上司で『できない上司』でしかないのです。
身近にいる上司が、バカ上司に該当すればぜひ、その人が担当している部署を見てみてくだあさい。
上っ面で返事している会議に、活気のない部下の挨拶、褒めることもなければ叱ることもない上司。
そんな現場で、部下モチベーションはやる気になりません。
できる上司の『できない上司』の演技力は一流
営業マンや部下を尊敬し頼りにする気持ちは全面に
「へぇ〜すごいね」
「そうなんだ!いいね!」
「いいじゃん、やってみよ!」
「僕にはできないや、やってみてくれる?」
「わからないから、ちょっと聞いてみるね」
「売るコツはわからないんだけど・・・ごにょごにょ。」
すべて、意見や部下の声を聞き押し付けない姿勢が受け取れます。
「わからない」わけがないのに、「わからない」と言う意味を考えさせるのも上司の役目です。
「聞いてみるね」という言葉も、わざわざ自分の疑問に深掘りして調べてくれる上司だと部下にイメージを植えつければ良いのです。
もちろん、答えを知っていてもワンクッション置くだけで全て部下にはプラスに作用します。
『できない上司』だと自分が気づいてしまったら
【すぐにできる!】部下を育てるにはプライドを捨てること
営業マンはプライドが高い人が多いです。
恐らく、この記事を読んでいる貴方もプライドが高いのではないでしょうか?
プライドは意地とも捉えることができます。
意地を張って部下を育てることはできません。
自分はできる。だけどしない。
できないと思わせる。しかし、できないままでは終わらせない。
見せ所は、本当にスランプになった時の劇的な一言。
部下の責任を喜んで取ること。
そして、上司である人間は、絶対に焦りを顔に出さないことです。