マインドフルネスでうつ病などのメンタルに効果はあるのか
マインドフルネスと言えば数年前から、経営者やビジネスマンの中で流行り始めた一つの習慣です。
実際マインドフルネスがうつ病や精神疾患への効き目があるという言葉も耳にしますが、果たして本当にそうなのか、そうであればマインドフルネスの活用方法をお伝えしていきたいと思います。
そもそもマインドフルネスとはなんでしょうか?
うつ病などのメンタルに効果があると言われるマインドフルネスとは?
マインドフルネスとは複数の単語が集まってできた言葉で、マインドフルとマインドレスの状態の2つが対極にあるというところから知るべきだと言えます。
マインドレスな状況というのはメンタルで言えば予期不安のような状態です。
過去の症状に捉れ今回もこうなるのではないか?
だからやめておこう、とアクションを起こすことができないような状態です。
マインドレスな状況がなぜダメなのか
マインドレスな状況というのは、終わりがありません。
つまり自分が疲れ果てるまで思い続け、考え続けてしまうスパイラルです。
もちろん、マインドレスな状況が幸福な状態というのもあります。
何を考えても満たされ満足している状況です。
しかし、そんなことは滅多になく、考えることや思い続けることに対して一度、締め切り・ゴールを設けていくという考え方がマインドレスの対極にあるマインドフルな状況です。
マインドフルが心を穏やかにする理由
いつの時でも決断というのは一度や二度人生でしているものです。
これは大きい小さい関係なく、「よし、やろう!」と思う感情やアクションを行う時に心が感じていることです。
つまり頭を使って考えるのではなく身体を使って結果を出してみるということです。
身体で行動を起こし、考えることをやめることによって心は小休憩することができます。
もっと言えば、心や頭に考える余白を常に起き続けると、心の穏やかさに繋がるとということです。
マインドフルネスの方法
簡単なエクササイズを行う場合と楽な姿勢で座ったり、横になって自分の神経を集中させます。
例えば今この記事を読んでいるときに、右の足の親指の感覚を触らずに・動かさずに確かめてみてください。
普段全く意識していない右の足の親指だけの感覚を感じられたはずです。
もし感じない場合は頭の先から、つま先まで自分を思い出し髪の毛が今肩にかかっている、前髪が額についている、眼はキョロキョロしているのか止まっているのか、と少しずつ足先にかけてイメージをしていきます。
こうして自分という身体の感覚を高めていきます。
これによって感覚を研ぎ澄ますことで、他の考え事が頭から排除できるのです。
そのほかにも呼吸を整えるようなマインドフルネスもあり、大きく息を吸うことで胸は膨らみ肺に酸素が入り、二酸化炭素など吐き出しているという身体の循環に集中することもあります。
これがマインドフルネスの簡単な仕組みです。
さてここからはマインドフルネスはうつ病に効果的なのか?という本題に入っていきます。
しかし、この記事を読んでいて少し胡散臭い雰囲気を感じている方もいると思うので医療的にマインドフルネスを活用している事例として、マインドフルネス認知療法(MBCT)の紹介をしておきます。
マインドフルネス認知療法(MBCT)とは
マインドフルネス認知療法(MBCT)とはマインドフルネス瞑想トレーニングと認知行動療法(CBT)を併せて活用する治療方法です。
パニック障害やうつ病を患うと個々に考えに偏りや極端な癖生まれます。
この偏りや癖というのが、不安や心配を増幅させるとされています。
そのためマインドフルネス認知療法(MBCT)では特にうつ病などの治療を行い、改善傾向にある方の再発防止・予防として研究されてきました。
堅苦しい学書ではわかりにくいのですが、つまり考えることを自分が強制的に止めるスイッチング、切替ができるように気づかせていくというものです。
うつ病やパニック障害・不安障害を抱える場合マインドフルネスは効かない?
ここで万能の効果があるように論述されている記事も多くありましたが、うつ病やパニック障害・不安障害を抱えている運営チームの中でマインドフルネスを経験し効果を感じ継続している人は0でした。
マインドフルネスというのは確かに心が雑念でいっぱいになっている、情報過多な場合には一度遮断する機会を設けるのも効果的だと言えます。
しかし、マインドフルネス認知療法(MBCT)でもあった通り、癖や偏りというのは自分ではなかなか理解をすることができません。
姿勢の歪みに気付ける人が少ないのと同じです。
極度に猫背になれば逆流性胃炎などを引き起こし症状化するため気づかれ、少しずつ変化している自分自身の考えに気づくことは難しいのです。
その中で、少しずつ偏り始めた考えや癖を第三者から指摘されることもないため、修正・矯正しているつもりがどんどんと考えや不安を膨張させていく可能性があるためです。
マインドフルネス以外で効果的なのは運動
マインドフルネスは頭で頭の動きを遮断するという複雑な部分があります。
つまり、『考えることをやめるように考える』のです。
考えることをやめるように考えると、結果として頭はストレスを感じ続ける状況になり得ます。
それよりももっと簡単に自分の気持ちをスイッチング・切り替えできる方法は簡単ですが、運動です。
他のことに一生懸命になれるとマインドフルネスよりうつ病に効果的
身体を動かすことで脳はそもそも、身体を動かすことに神経を使います。
適度な運動というのも具体的に言えば、テニスやゴルフなども効果的です。
有酸素運動が推奨されていますが、散歩が適度がどうかは人によって異なります。
散歩中に考え事をしてしまう人もいれば一生懸命歩くことにだけ集中できる人もいるためです。
テニスなどの球技はまず眼でボールを追いかけ、距離感を測り筋肉を動かすためテニスなどをしながら他の考え事というのはやろうと思ってもできないものです。
それに身体を動かせば、お腹も空きますし「自分って健康かも」と思える瞬間が運動はいくつもあります。
ちなみに運営チームの全員が何かしら運動を日常で意識して取り入れています。マインドフルネスでうつ病などのメンタルに効果はあるのか