部長の『会社と部下』悩みと忍耐

部長の『会社と部下』悩みと忍耐

部長の仕事・役割

やる気がない役職=部長

課長・部長のポストはキャリアアップの中では通らなければいけない道であり、なにより社会人をデビューした後に通る2番目の険しい道だと言えます。

部長と営業マンの差

部長という仕事は、私のような過去にキャリア採用を仕事にしていた人間でも非常にデリケートなポジションだと認識していました。

現場の声と経営者の声の板挟みで、『嫌われ役』『煙たがれる役』『部下との距離が空きやすい』ポジションです。

組織単位の不正はほぼ部長始まり

この現場と経営者の板挟みのポジションはストレスと前任の抱えた問題をなすり付けられる、『お下がり』に頭を悩ますことが多い傾向にあります。

私たちのような採用担当や課長職には、言えない問題を飲み込み日々を過ごす必要があります。

その中で、判断を誤ると社内規定や、コンプライアンスに引っ掛かりクビか左遷を覚悟しなければなりません。

そのため、組織で不正が横行するのは部長が黒幕であることが多くあります。

部長になると急に舞い込む黒い話

部長職になると突然増えるのが、怪しいお金の流れです。

横領やキックバック、便宜など様々なお金の問題が生まれてきます。

しかし、部長職になった方が全員悪意があるわけではありません。

今まで通りを維持するための必要悪

今まで曲がり通っていたものを直すのには非常に、難題が多いと聞きます。

私自身、お世話になった上司で定年前に退職した方も、『自分のキャパを超えた』としか話をしてくれませんでした。

 

課長と部長の差

守りに入れば『できない部長』に

自分の職場はできない部長しかいない。自分のことしか考えていないという意見はどこの会社でも聞かれます。

ドラマのように「お前の尻は拭いてやる」と男気に溢れる部長と出会えることは稀で、そんな男気溢れる上司は、部長という役職上のミッションや期待値にはコミットできていないと判断され、経営者サイドとの確執ができてしまうことが多くあります。

その中で、多くの部長は保守的なスタンスになるのは、ただでさえ危ない橋を渡り続けるポジションでリスクは取れないと考えるからです。

もちろん、保守的で自分の役職を守ろうとすればするほど、課長を始め部下からの信用はなくなります。

課長は挑戦、部長は忍耐

課長職のほとんどの方はモチベーションが高く、早くキャリアアップしたいと考える人が多く、数多くの『挑戦』と複数回の成功で期待値にコミットができるのが課長職の傾向です。

一方部長職になると、急激にモチベーションは下がり、役員になるかこのまま席を守るか、早期退職するかの判断を迫られます。

部長になると挑戦という向上心溢れるミッションは減り、ひたすら忍耐を必要とします。

 

部長としての成功する人たち

社長として動き始める部長

課長職と違って部長職は忍耐は必要ですが、自由度の高いアクションが可能です。

もっと言えば、部長は部署内の社長と言っても過言ではありません。

経営者と、部下の板挟みになるんもであれば、部下を味方につけて部署内で一つの会社を作る感覚で新しいアクションを起こすのが成功する部長の傾向にあります。

 

降格・左遷されない部長とは?

何より忍耐は必要ですが、結果を出すことです。

そんな分かりきった話を・・・と思うかもしれませんが結果を出すのは自分ではありません。

部下です。

部長として昇格すれば、3年ほどで異動になり、見習い部長から本腰の部長になっていきます。

その際に担当した部署の数字が伸びていれば、経営者や役員は確実にそのポジション以上の席を用意します。

部下の人数が多い部署=部長のグレードアップになります。

 

社長と会社を儲けさせる部長

 

部長という人材に、経営者が求めることは『伝言を部下に伝えることではない』と言います。

私は部長という仕事を、経営者と社員の橋渡しする存在かと思っていましたが、今の経営者は従来よりも柔軟性を求められ、部長が結果を出してこないと社長や役員も降格・左遷される時代になってきたのです。

管理職のTODOリスト

課長という仕事は今の事業の数字を向上させることに期待値を置いている経営者が多くいます。

これは言葉に出しては言いませんが、組織図とミッションを分けてTODOごとにチェックしたことがあり、その結果で判断しています。

課長はエンドユーザーとの接見がまだあり、利用者やお客さんを見るのが仕事です。

一方、部長という仕事は、エンドユーザーとの接見機会はほとんどなく、利用者や顧客との繋がりも少ない傾向にあります。

その分、自社のサービスや商品を今以上に売る仕組み作りが時間が割いていきます。

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