営業マンが親に転職を反対される理由

親が転職を反対する理由と解決方法

皆さんの転職理由はなんでしょうか?

今の会社が嫌になった・愛想が尽きた、給料が低い、上司や同僚との人間関係のトラブル・体調不良など様々な理由があります。

その中で『今より自分が活躍できる場所を目指して』転職する、と考えている営業マンの方が親から転職を反対されやすい傾向にあります。

親が転職を反対する理由は『普通』を願うから

自分が親の立場になれば必ず理解できると思いますが、子供を成人まで育て不自由なく生活できることを望むのが親です。

逆を言えば飛び切りのお金持ちになって欲しい、自分の娘や息子をビッグなビジネスマンにしたい!と思っている親というのは少ないものです。

ある程度の大学を卒業し学歴を築き、なるべく大きく安定的な企業に就職し結婚して子供を作る。

そして家族を養い老後までに資金を集める。

よくあるパターンの親心であり考え方だと思います。

つまり、『普通・平均』が100点のラインとしている親心は『より良い環境』を手にするためにリスクは極力避けて欲しいと思ってしまうのです。

親が転職を反対する理由は『成功より失敗』

営業マンの転職というのは少し前までは、『できない・断念・売れない』営業マンがするものだという認識がありました。

逆に優れた人材は企業が手放さないし、会社には基本的には終身雇用で身を置くものだという文化は長くありました。

そのため、転職という言葉自体が『転校・転籍』に近い感覚です。

今の20代30代の多くは転職=出世・キャリアアップ・スキルアップ・経験を積むなどプラスなイメージが先行しています。

そのイメージや印象の差が親が転職を反対する根源とも言えます。

今の転職はなぜ『イメージ』が良いのか

今の転職というのは、優れた人材ほど意識が強く、優れた人材を欲しがる企業とのある種のビジネスの場になっています。

それこそ、従来の転職方法は一度辞めて職業安定所・ハローワークに通う、友人のコネで入社するというのが一般的で、『引き抜き・ヘッドハンティング』の誘いというのは、ごく限られた優秀なビジネスマンだけのチャンスと考えられていました。

『転職回数が年齢より多い』ことをハンディキャップとする企業もありますが、逆に転職の回数だけ経験や順応性、自分がやってきたビジネスの結果やプロセスをプレゼンテーションできるか判断ができるとして評価される場合が多くなっています。

野球で移籍するのと転職は同じ

簡単に言えば、野球で言えば阪神から広島、広島から巨人へ移籍した時に、気心が多くて落ち付かない選手だと判断するかどうかと似ています。

確かにドラフト指名されたところから、引退まで同じ球団ということも評価されるべきことですが、移籍した理由が自分の選手としての結果が出なかったからとは限りません。

『より良い環境で、より良い待遇で、より良いサポート』してもらえるように自分の価値を高めるため、移籍しています。

もちろん、結果が出なかったことでの排出もあり得ますが、ネガティブだけに目がいきすぎているようも思います。

転職は親に反対されるほど稼げる

ここで少し親不孝な話なのですが、転職は圧倒的に親に反対されるほど稼げるチャンスが大きいと言えます。

極端な話で言えば、「俺は海賊王になる!」と言えば親に反対されますが、「俺は漁船で働く!」と言えばそこまでの猛反対は受けないはずです。

これは『親の反対=リスク≒稼げるチャンス』ということが明確だからです。

心配をかける=リスクを子供が取るということです。

しかし、人より稼いでいる人が人よりもリスクに逃げているとは誰も思わないはずです。

つまり転職というリスクは大きければ大きいほど稼ぎやすいと言えるのです。

転職のリスクとは?

お金持ちからしてみれば、「転職にリスクがあるのか?」と聞けば笑ってないと答えるでしょう。

なぜなら転職は1回しかできないことではないし、失敗しても負債も損失も借金も負いません。

それに給料は働いた翌月くらいには少なくとももらえます。

フリーランスですら、独立して翌月給料が取れるかわからない状況を多少抱えて独立します。

自分が転職を仮に失敗したと思えばもう一度転職すれば良いわけです。

それに「転職する前の方がよかった」と思っても転職せずに同じ会社に居続けることで何かトラブルは起こるものです。

隣の芝は青く見えるように過去は振り返り、自分を甘やかすなんて都合が良すぎると考えなければいけません。

転職を親の反対されたら押し切るか説得するか

親に転職を反対されて、諦めるなんてことはあってはいけません。

なぜなら、親は最終的に自分の子の幸せを願って反対をするからです。

つまり幸せになればプロセスはどんな形であっても良いのです。

押し切るだけの決意と行動も必要な家族はあると思いますし、説得して「頑張って」と言ってもらうかは自分次第です。

親の意見は無視した方が転職はいいこともある

親孝行したい!そういう気持ちのある営業マンもいると思いますが、親の反対を押し切って心配をしてもらった方がいいこともあります。

なぜなら、この転職だけで自分のキャリアパスは終わらないからです。

会社から逃げたいという思いで転職をしないのであれば、必ず次の会社を出ていく日も来ます。

根底で親の転職というイメージと今の転職はズレているので、応援も同意も否定も無視してキャリアは築いた方が成功はしやすいと言えます。

新卒からの転職は結果を一つ出してからする

唯一ここで言えるのは、新卒一年目で辞める新人営業マンです。

これだけは思い留まる時間を作る方がいいでしょう。

もちろん、一年で会社でトップセールスになれるかもしれませんが、確実に『中途採用』に自分の見られ方が変わると学歴や新卒というブランドがなくなるか薄れます。

一流大学卒でも結果が出せない営業マンも多くおり、その中の一人という扱いにもなります。

だからこそ、必ず1つ結果を出してから転職することです。

仮に1つも結果が出せず転職したいならば、キャリアアップにはつながりにくい(待遇ダウン)は避けられないと思った方がいいでしょう。

親からの反対を解決するより転職の準備を念入りに

ほとんどの場合は親に転職を反対されても転職しています。

親に押し切られるケースは稀です。

その結果から考えると、言い方が悪いですが「どうせ、応援してくれる数少ない味方」なんですから、それよりもその反対を押し切るだけの価値がある転職に向けて準備を入念にする方がいいと考えます。

転職はヘッドハンターも、半年から一年かけて引き抜きたい人材にアプローチする場合があります。

転職はクルマと同じです。

自分の人生という有限期間の間に乗り替えできる回数は、多くても限られているのです。

踏みとどまるのではなく、しっかくエージェントや転職サイトでの情報集めや、転職した際に次のキャリアパスに繋げられるだけの先読みした準備をしておくことが最高で最上の転職になると言えます。

親孝行はこの転職が終わったあとに思う存分してあげればいいでしょう。

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