女性営業が田舎で働く苦労

女性営業が田舎で働く苦労

営業という職業は全国転勤ありの場合も多いんですよね。

都会には都会の苦労がありますし、田舎には田舎の働く女性ならではの苦労があります。

田舎で働く女性営業の苦労

田舎はね、ぶっちゃけて言えば大してスキルの高い営業がいなさそう。

そんな少し斜に構えた、都会のセールスもいると思いますが実際は違います。

なぜなら全国展開している会社なら、売上のパイが都市部の方が多いですが意外にもとても優秀な営業を地方や田舎へ転勤させている場合も多いのです。

田舎で働く『敏腕女性営業』を置く理由

田舎や地方の支店はそもそも売上のシェアや売上高は少なくとも、全く手付かずのエリアも多くまだあります。

そのため会社としては新規開拓を本気で狙いに行く場合、人材もよりすぐりのセールスを派遣することが多いのです。

田舎で働く『敏腕女性営業』の正体

本気で地方の田舎の新規開拓を狙いにいく会社が何をするかというと、その地方部や田舎での組織作りです。

「〇〇って会社ができた」、というイメージ作りも兼ねています。

会社の顔となるセールスは最初が肝心で、会社や人事部もかなり人材選びにも投資します。

ほとんどの場合は、若くして結果を出した女性営業や管理職になる前に修行としていく場合が多い傾向にあります。

それに加えて、期間も短く結果と成果を求められるため営業のモチベーションも非常に高い営業が選ばれやすいです。

田舎で働く『敏腕女性営業』の苦労

実際、田舎のエリアに配属された女性営業が何に苦労するかと言うと、口コミの強さです。

田舎ほど『付き合い』が重要で、人間関係の構築にとても時間がかかります。

「はじめまして!」でいきなり契約が取れるエリアではないのは確かです。

特に会社の看板も都市部では大手有名企業でも、田舎には田舎の大手企業があります。

そのため聞いたことはあるけど、「この辺はみんな〇〇さんところでお世話になっています」と全国展開の有名企業が地方の企業に全く歯が立たないことも多々あります。

田舎で働く『敏腕女性営業』地域密着企業が強すぎる

マーケティングをしていてもわからないことが、田舎には多く存在します。

例えば、前述で言えば地域に密着している老舗の企業の存在です。

特にインフラ系が驚くくらいの権力とシェア率を持っています。

パッと見では、都市部と比べると年商も大したことないように思えますが、よくよく調べると必ず出てくる『名前』というのが何名かいるのが田舎の特徴です

田舎で働く『敏腕女性営業』の苦労は『権力者』

基本的には代々の家業がある企業で、一族経営。

そして会長が多くの企業の役員になっている場合が田舎や地方はよくあります。

地方や田舎の『影の権力者』

政界はもちろん、地方金融機関から建築、インフラ全ての影響があり最近では、介護施設の経営などを行っている企業にも多い傾向です。

田舎は特に会合組織が多く権力者は『主頭』『代表理事』『会頭』になっています。

そのため、その会員は必然的にその方の恩恵を受けるためにも、そこの関連会社を使うことになります。

一族経営のため、新規参入の機会もなければ大型新人の起用などもほとんどありません。

しかし敏腕営業マンが、一年で打ち崩せるような壁ではありません。

田舎は所得が低いから営業は苦労する

田舎は、平均所得が元々低いからすごく値段にシビアな傾向があります。

借金をしている率も高ければ、夜働きに出るダブルワーカーも多いです。

高齢化は都市部よりもはるかに進んでいて、保険の業界で言えば既に加入できない年齢になっていることが多いです。

クルマも免許返納、家も手放し施設に入居したいが家が売れないというサイクルで田舎や地方は経済が回らなくなっています。

若い子たちは都市部に行くため、余計働き盛りが所得を底上げすることもなく、クルマも軽自動車やコンパクトカーが多くラグジュアリーブランドが参入しないのも理解できます。

要するにニーズがないエリアも日本には存在するのです。

小売で言えば、『市場』か『スーパー』所得が高いと『百貨店・デパート』

スーパーも私たちが知らないような名前のお店が、その県ではすごいシェア率があることもよくあります。

つまり、エンドユーザーへのモノ売りはこの3箇所以外ないと言ってもいいでしょう。

田舎の営業は『割り込めない』から敏腕女性営業でも苦労する

私は元保険の営業だったので例えば話は保険になりますが、保険について言えば『地場』に強い共済・JAが圧倒的です。

やはり水産・農家系の個人事業主が多いというのも理由です。

そうなると保障内容や商品の質という問題ではなくなってきます。

『お付き合いの軸』で契約や購入を判断しているため、仮に自分の加入するものより良い商品があっても加入は見送られます。

「〇〇さんの旦那さんのところで入っている」

「お世話になっている〇〇の紹介なんよね」

となるのです。

配属された営業は上司に、

「その息子とか孫も単身赴任もいるだろう!そこを狙え!」と言われるのも想像できますが、息子も女性も孫も親戚もみんな同じ状態です。

むしろ、もっと厳しく単身赴任をしている人は会社の福利厚生が比較的よく、出費も少なく週末には自分の家に帰っている人も多い傾向です。

そのため実際、働きに行くだけで地方で人との交流を深めようと思って単身赴任している人は少ないのです。

田舎の縄張りに女性営業は歯が立たない

極め付けは『田舎の縄張り』です。

「〇〇さんとこの旦那さんは中古車販売してるから安くしてもらえる」という状況です。

逆に「うちの主人の勤め先のお客さんなの」っていうのも多いです。

その商品に対する商品の価値以上ぬ購入・加入に対する値引きでなく実質的な付加価値で加入や購入を判断します。

そのため「おたくから入って何の得があるん?」となれば勝ち目がないのです。

田舎は女性営業への応援がない

都市部の営業は若い女の子が働いていると「応援してあげよう」という経営者や社員、家族もいる方です。

しかし、田舎はまだまだ女性が働くことに消極的です。

「女性は早く結婚して子供を作り、夫を支えなさい」という文化

仮に、独身の女性営業はモノを売る前にお客さんに見合いを勧めれることもしばしばあります。

田舎で圧倒的な結果を営業で出す裏技

唯一田舎や地方エリアで勝算のある営業方法は、田舎や地方での営業であっても他府県の契約が無効カウントになる会社はあまりありません。

つまり他府県エリアの営業できるならば、その契約はその支店・支社扱いになることがほとんどです。

そのため、極力田舎エリアでも『街』を攻めるしかありません

特に、『飲み屋さんの件数で判断するとわかりやすい』です。

飲み屋さんが少ない=接待がないエリアって判断になるため経済の大きさを図ることができます。

田舎で圧倒的な結果を出すなら出張する

田舎や地方エリアの支社・支店での決済権は非常に少ない傾向です。

『本部』と言われるようなエリア代表支社・支店に行かないと契約書を取り交わせないという会社もあります。

*支店登記ではなく営業所扱いになっている場合も多くあります。

そのため県を跨いでの契約は田舎や地方は不自然ではないので出張して、契約を上げていく。

もっと言えば、そのエリアにお客さんをつけていくという考えの方が、短期間で結果は出せるでしょう。

 

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