『平均年収』ほど無意味な指数はない理由

『平均年収』ほど無意味な指数はない理由

『平均年収』ほど無意味な指数はない理由

営業マンや会社員になる前から『平均』をやたらと気にしないといけない環境で生きてきたはずです。

平均年収・平均月収・平均売上・・・

その中で何十年も私たちが振り回されるのが平均年収です。

しかし、そんな平均年収がどれほど無意味な指数なのか。

そして、私たちは年収などを比較する際どうすればいいのかを解説していきます。

平均年収の正体は『誰もいない』可能性のある年収

平均年収と聞くと『皆のおおよその年収』だと思うはずです。

私が脱サラする前の会社の年収は約750万円でした。

しかし、周りの社員は500万円台が多く、身近な上司となると1000万円を超える年収を受け取っていました。

750万円の年収の社員を今考えても思いつきません。

これが年収のからくりなのです。

仮に営業マンが9人いて、そのうち平均年収が8人共300万円で1人だけずば抜けて売る営業マンがいて彼の年収が3億円なら、平均年収は3600万円になります。

そうなると、平均年収の営業マンはだれもいないのです

そんな場合は中央値で比べるのが良いとも聞きますが、みなさんは調べたことがありますか?

『中央値での年収』は本当に正しい指数となるか?

先ほどの例で言えば

営業マンが9人いて、そのうち平均年収が8人共300万円で1人だけずば抜けて売る営業マンがいて彼の年収が3億円なら、平均年収は3600万円になりました。

中央値を出してみると、簡単で中央値での年収は300万円です。

確かに、同じ年収をもらっている営業マンが多ければ、平均年収より比較しやすい指数となりますが、年収3億円の営業マンが全く加味されていないことになります。

平均値と中央値の計算方法

平均値は全ての値を合計し、その値を個数で割った値

中央値は数値の小さい順に並べたときに、真ん中に位置する値

会社で平均年収を気にしても意味がない

新入社員から定年退職寸前の社員までまとめられている平均年収は、超えても下回っても、誰かが押し上げている、誰かが押し下げていると考えると参考値にならないのです。

『平均』が好きだから平均を選ぶだけ

『魅せやすい』のが平均の全て

総じて私たちは人と比べるのが好きで、自分の年収より高い求人を見つけると「えっ」と反応してしまうはずです。

しかし、実際入社してみると、平均年収に全く手が届かないという会社も多くあるのです。

私たちは数字で精査すれば間違いないと考えがちですが、実際その心理をついてメディアなどは打ち出しを狙っているのです。

転職時に年収や給料を比較するには?

近年の格差経済・社会によって平均や中央値が参考値にならないようになっています。

もしも転職の際、平均年収に近い参考値を探す場合は、

『入社何年目の何歳の年収』などと記載されているものの方が参考になるでしょう。

その際も、総務などが『最も見栄えの良い数字』を選んでいることに留意しなければなりません。

私たちは本来どうやって数字を比較すれば良いのか

もしも数字が好きという人に数値でアピールすることが多い方は改めて、平均値や中央値『最頻値』のメリットやデメリットをおさらいしてみるといいでしょう。

平均値のメリットはすべての値が唯一反映される数値なのが特徴です。

しかし平均年収などでも極端に大きな数字や・小さい値に影響を受けやすいのがデメリットだと言えます。

一方、平均値と異なり極端に大きい・高い数値や小さい・低い数値に影響されにくいのが中央値です。

前述のような一人だけ年収3億円の営業マンがいても、数値に反映されない場合があるため、全体的なイメージがしにくいのがデメリットです。

最後にあまり使われませんが、最頻値をご紹介します。

最頻値はもっとも多く出てくる数値や数字の値を指します。

頻繁に出てくる数値を集めるわけですから、ある程度のまとまった数字がないと算出ができないのがデメリットだと言えます。

平均年収は3600万円

中央値は300万円

最頻値も300万円

この数値を3つ集めると、ほとんどが年収300万円台でかなり大きな年収格差があることを読み取ることができます。

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