営業マンのコミュニケーションスキルを上げる方法
ビジネスの世界では営業マンだけでなく、経営者もコミュニケーションスキルが重要です。
喋りが得意な人は営業に向いていると思いがちですが、実際過去のコンテンツでもお話している通り口下手な人ほど一流の営業マンとして活躍しているというお話もしました。
単に口数が多く話が好きなこととビジネスでのコミュニケーションスキルは一線を引いてトレーニングをする必要があると言えるでしょう。
今回はそんなビジネスの世界で簡単にコミュニケーションスキルを上げる方法を『簡単』に紹介していこうと思います。
営業マンのコミュニケーションスキルを上げる=『言葉数を増やす』ではない
コミュニケーションスキルが高い営業マンは『会話のキャッチボール』の意味を知っている
コミュニケーションスキルとは会話のキャッチボールとよく言われます。
このコミュニケーションのキャッチボールを例に言えば、投げたいボールを投げるわけではなく、受け取りやすいボールを投げ、どんな悪送球も受け取るということが重要です。
野球で例えるならば、営業マンはキャッチャーなのです。
近い距離で、思い切りボールを投げつければボールという会話から逃げ出します。
逆に遠い距離で、届かないボールを投げれば受け取る相手は、面倒でありキャッチボールになりません。
それと同じように、キャッチボールで相手が取ろうとしている間に別のボールを相手に投げつければ、取ることができません。
これこそが、コミュニケーションでの言葉数にリンクします。
たくさんの話題や言い方を変えても受取る相手の手は塞がっている
言葉数が多くてもグローブを構えていない相手に、投げつければ相手は避けます。
コミュニケーションスキルを上げるためには、
相手に受け取りやすい言葉を投げ、一つの会話でボールを2つ投げない
(=話を被せない)ことが重要です。
そして、相手がミスボールを投げる(=伝え方が下手)ことがあっても、なぜミスボールを投げたのか読み取り理解しましょう。
構えた場所が悪かったのか。遠すぎたのか、それとも変化球を投げて言いたいことが伝わらなかったのか。
それだけの情報量を獲得する準備がなければ、コミュニケーション能力は上がらないままです。
簡単に営業マンのコミュニケーションスキルを上げる秘訣
自分が話をする(=ボールを投げる時)相手が相槌を打ち、
相手から言葉が返ってくる(=返球がある)まで待つ。
(=乱発してボールを投げない)
これはシンプルに何の会話をしているか、相手にわかりやすくするためです。
たまに商談や契約書を取り交わしている最中に、別の話題をしてくる営業マンやビジネスマンがいます。
相手からすれば、関係を深める糸口を探しているのかもしれませんが、相手からすれば不要な会話だとしか思わず、むしろ質問したい内容を見逃してしまうこともあるので有効的なコミュニケーションとは言えません。
営業マンは話す相手のテンションに合わせること
リハビリをしている選手に、いきなり変化球を要求するキャッチャーはいません。
しかし、ビジネスの世界では当たり前のようにいきなり豪速球を投げつけてきたり、ボールを取ろうとしている最中に次のボールを投げてくる人が多いのです。
相手の気分やテンション、求めていることを営業マンが読み取る方法
コミュニケーションのリード(=導く)をする前にグランドへ向かう最中の会話がコミュニケーションスキルでは重要です。
「調子はどうですか?」
この一言を上手に使いこなせば、あとはウォーミングアップを済ませ気持ちよく投げ込んでもらうだけなのです。➡︎営業マンが使えるメンタリズム&心理学記事を読む
コミュニケーションスキルが高い営業マンは常に会話している
コミュニケーションスキルは『勘と感覚』
コミュニケーション能力が高い営業マンは喋るのではなく、会話は常にしています。
コミュニケーションスキルは『勘』も重要になってきます。
運動をしばらくしないと、身体が硬くなるように『言葉の勘』や『言葉選びの感覚』が落ちます。
そのため、同僚や家族との会話などをキャッチボール相手に、喋るという投げ込みではなく、会話という本当の意味のキャッチボールをしています。
コミュニケーションスキルは、口数ではなく相手がいかに気持ちよく言葉というボールを投げられるかです。
小難しい話をしなくとも、人間と人間は関係を築き上げることができます。
むしろ、小難しい話をすればするほど、『討論』となり商談というビジネスなどで使うコミュニケーションからかけ離れていきます。
コミュニケーションスキルの上達は『できる』という思い込みが重要
『営業は売り込むな』の根本はコミュニケーションスキルに関わる心理学にある
営業マンのほとんどが一流にも高収入にもなれない理由は、たった一つ。モノを売ろうとするからです。
『できる営業マン』のコミュニケーションスキルとプラシーボ効果
海外のトップ営業マンやビジネスマンは心を読むために心理学や行動心理などを独学で勉強しコミュニケーションスキルを上げています。
そして、犯罪心理学やサイコパスや精神疾患のことまで学び、医者と『医療の会話』ができるほどの知識を得る勤勉な営業マンもいます。
その全ては気づかないうちに『プラシーボ効果』による営業スキルを身につけていたのです。
プラシーボ効果とは
風邪などの体調不良の人たちに小麦粉を薬だと思い込ませて飲ませて、風邪の症状がマシになったという人が3割いるという結果に基づいてできた心理的効果のことです。
プラシーボ効果でコミュニケーションスキルが上がる
どれだけコミュニケーションが苦手でも、商談相手と話が続かなくとも、自分の得ている情報や知識をインプットしたという自信が『自分はできる』というプラシーボ効果になるのです。
自分が同じことを話しても、相手は自分から興味を示して、自分からモノを買いたいと言わせるスキルがあると思い込んだのです。
子供の頃は『やればできる』と10回言えばできる気がしていた。
学生時代はこれだけ勉強したから合格できる、これだけ練習したから勝てる。
勝てる根拠を事前に理詰めして『できる』と思い込ませるのは効果的です。
営業マンのコミュニケーションからお客さんへ伝染させる
コミュニケーションで更に『安心感・充実感』を
プラシーボ効果は人から人へと移ります。
これは営業なんていう言葉では、表現できないほどの話です。
『この人から買えば、『安心』『得できる』『良いものが手に入る』と思う』のです。
営業マンがすぐプラシーボ効果が実感できる一言
『自分で言うのもお恥ずかしいですが、私は本気で結果を出してきた一流の営業マンです。』
そう言ってみてください。
相手は、きっと『???』となるでしょう。
プラシーボ効果はゆっくりと、効果は絶大
『自分で言うのもお恥ずかしいですが、私は本気で結果を出してきた一流の営業マンです。』
この一言は、普通の営業マンがいうことではありません。
必然的に耳から入った情報は脳に行き、刺激の強い単語が残るのです。
『本気・結果・一流』この3つを自信をもって言える営業マンはいないと思い返すのです。
すると、脳は『疑い』を感じて用心深く話を聞きます。
そうすれば、話を聞いてもらえない営業から、話を聞いてもらえる営業マンになるのです。
そして、脳は疑いを晴らすために『疑問や質問、疑い』を出してきます。
すると、話を聞いてもらえる営業マンから、相手が質問などを自主的にしてくれる聞き出し上手な営業マンに変化していくのです。