- 1. NHKのADになりたい・転職したい(放送部・報道ニュース)
- 2. NHKの報道部『一般事務=AD』に採用された場合の教育・指導
- 3. NHKの報道部『一般事務=AD』の職場環境
NHKのADになりたい・転職したい(放送部・報道ニュース)
NHKの放送部・報道の仕組み
地方局の「放送部」は大きく分けて2つです。
番組制作をする部署
報道のニュース番組を制作する部署
NHKの放送局は各都道府県に1つずつありますが、主要都市は優秀な人材配置が多い傾向にあります。
NHKの主要都市と地方局の線引き
目安となるのは、ニュースのお天気コーナーで天気情報が出ている地域は都市部扱いされる放送局です。
ローカル局として、風潮なのか過去に有名・著名なジャーナリストを輩出した局には新人で期待される人材を配置する傾向にあります。
例:現在はフリーランスで活躍されている池上彰さんも、駆け出しの新人記者時代、島根県松江市にあるNHK松江放送局で報道記者をしていたそうです。
そのため比較的、NHK松江放送局の人材は優れていると言われています。
NHKの報道部『一般事務=AD』の求人とはどんな仕事か
報道部署で「一般事務」という枠で求人が出る業務ですが、「TV局のADさん」という方が実際の業務内容と近いと言えます。
出前の注文、電話応対、タクシー券の精算、ニュース番組のスタジオでタイムキーパー・マイクのセット、原稿を渡す、資料の整理、コピー用紙の補充。
書ききれない程のタスクがあり、タイミングなども重要な仕事です。
NHKの報道部の役割分担
・ニュース原稿を書く→正職員の記者
・カメラ→ 正職員+映像会社
・事務 ・AD→ 契約社員など(今回の企業情報はこの業務について)
・美術→制作会社
・放送技術(機材のメンテナンス管理)→NHK子会社
・アナウンサー→正職員+フリーアナウンサー
NHKの報道部『一般事務=AD』の求人面接と採用事情
面接官人数は2名です(1名は配属部署の責任者/1名は人事担当)
NHKの報道部『一般事務=AD』の求人面接の質問内容
・職務経歴
※「未経験も可」と求人票には記載がありますが、民放局の職務経歴等あれば採用率は大きく上がります。
未経験であれば、明るく体育会系の性格を求められる職場です。
・勤務時間やシフトの急な変更・対応ができるか
選挙や突発的な事故・災害が起こった場合に残業や急なシフトが発生する事を予め同意できる生活環境かを確認されます。
(*介護や体調・持病等の事情等あるため配慮としての確認です)
勤務の具体的な契約内容が合意できるかの確認
他の部署は派遣社員の契約も可能ですが、報道の場合は突発的に勤務変更する可能性があるので、3ケ月の派遣契約後は最長5年契約の契約社員の直雇用に切り替わります。
NHKの報道部『一般事務=AD』の求人面接から勤務までのスケジュール
通常は、翌月初めが入社日となります。
しかし、急な人手不足やどうしてもすぐに入社させたい人材がいた場合はかなり柔軟な対応ができます。
NHK報道部の『トリプルA』入社とは?
報道の場合は通称「トリプルA!」と呼ばれる裏技入社があります。
特例(稟議)社内契約手続きを行えば、翌日から勤務が可能な仕組みとなっています。
通常、入館証は1ケ月程で出来上がりますが『トリプルA』入社であれば1週間で顔写真入りの入館書も作成します。
社員証・入館証の完成までの1週間は来客用の入局証(入館許可証)で通用口から出勤できます。
NHKの報道部『一般事務=AD』待遇・給料
求人票に出ている金額は派遣社員の時給となり派遣(地方)1,050円 (首都圏)1,370円が相場です。
契約社員は1年更新毎に5%程度の時給が上がります。
*新卒の社員でも21万円ほどです
契約社員は産休・育休制度はありません。
勤務半年後から有給休暇あり、社内に社内食堂や喫煙ルームがあります。
・派遣社員の交通費は各派遣会社の規定に準じます。
・契約社員は公共交通機関の6ケ月分の定期代を月で割った金額が支給されます。
NHKの報道部『一般事務=AD』に採用された場合の教育・指導
NHKは民放1名で行うタスク・業務に対して1.5~2名体制で業務を行っているので、比較的人手はあり教えてもらいやすい環境です。
業務マニュアル資料も作成されており、統一された決まりを1回に学ぶことができます。(異動になった場合にやり方が全く違うことがない)
採用された人材のポストで前任者が不在であったり、採用された人材がマスコミ経験者だった場合は初日からマニュアル本を見ながら現場を見学することができます。
経験者であれば翌日から夕方のニュース番組ADとして現場に出れるくらい能力・経験は重要視されます。
NHKの報道部『一般事務=AD』の職場環境
同じ業務をしている同僚なども元読売新聞や広告代理店に勤務されていた方が多い傾向です。
正職員は全国転勤なので、出身地も様々な職員が多く勤務しており、契約社員・派遣社員は放送局エリア内の地元出身者が勤務しています。
自分の席が明確に決まっているわけでも、部署内の空いている席を使って業務を行うスタイルです。
民放局に比べて、良くも悪くも個性的な人が少ない傾向です。
社内会議はTeamsを使用します。
※カメラ・技術・美術等、専門的な業務の大半は、他社のNHKと契約を結んでいる外部企業の社員が、出向という形で勤務しています。
NHKの報道部『一般事務=AD』は更にマルチプレーヤーを求める傾向が強くなる
2023年よりNHK受信料を値下げる為に管理職を3割削減、地域限定社員を採用、報道記者・技術職など専門分野で職員を募集する制度を廃止します。
そのため、今以上にマルチに活躍できる人材が求められるようになります。
NHKの報道部『一般事務=AD』に転職して良かった事
NHKを知らない人はまずいないため、社会的信用度は非常に高いと言えます。
全国一律のマニュアルやガイドラインがあるため、勤務管理などは意外なほどしっかりしています。
契約社員は残業代が1分単位で支給されます。
NHKの報道部『一般事務=AD』職場の不満
やりがいのある職場とは比例せず給料が低いのが一番同僚内での愚痴になります。
基本的に車通勤が許可されていない為、自家用車の駐車場は全額自己負担で出勤時間がイレギュラーなことも多く電車はまだしも、バスなどは最終が早いため不便が多いです。
全国のNHKでの勤務年数合計が5年を超えると、契約更新が出来なくなります。
NHKの報道部『一般事務=AD』はすぐ辞められるか
基本は1年毎の契約更新なので、契約更新しなければ辞められます。