関連記事はこちら
営業ノウハウ研究所 営業マンとして生き抜く知識・スキルを。
仕事で完璧を目指そうと思う完璧主義者は、出世が遅い傾向にあります。
そして、完璧でない営業マンほど出世も年収もキャリアも上げやすいことをご存知でしょうか。
会社の朝礼で完璧・完全・満足を追求できる仕事をしましょう!
と上司が前で熱弁する光景はどこの会社も大差はありません。
しかし、完璧な営業マンはこの世に存在しません。
完全な商談も満足も人それぞれ求めるものが違うため全員に満足してもらうことはほぼ不可能だと言えます。
不可能なことを上司はなぜ求めるのかというと、シンプルに細かく言いはじめればキリがないからです。
そして、飛び抜けて何かに長けている営業マンが売れるのに、会社はどんなことでもキチンとできる人材を求めているのです。
ところが、お客さんはどんなこともキチンとできる人を求めているわけではなく、自分が満足できれば100点です。
そもそも完璧を求める時点で、平均的なこと、万人ウケを目指ししか方法はなくなってしまい、強みがない営業マンになってしまうため『完璧』を目指すのは非常に危険です。
お客さんが安く買えれば満足と思っていても、値引きをして薄利の契約書を持っていけば、上司から満足してもらえません。
もちろん、値引きをせず提案すれば、安さを求めるお客さんは満足しません。
その時点で、会社とお客さんの間に挟まれている営業マンの期待値は、どちらも完璧にさせることはできません。
不可能なことを実現できたから社内やお客さんなどから完璧だと言われているわけではありません。
完璧な営業マンと呼ばれる人は基本的に清潔感がある身だしなみをしているだけで、完璧だと言われる傾向が強くあります。
やはり少し前に流行った見た目が9割という論説は間違いではなく、身だしなみがキチンとできている人ほど、良い部分を評価してもらいやすいです。
身だしなみを整えることで、相手からスキル(=実力)と自信をアピールできるならば、身だしなみにお金をかけることは非常にコスパが良い投資だと言えます。
しかし、単純に身だしなみだけ完璧にしている人というのは少なく、身だしなみを整えることに意識をし始めてから営業成績が伸びたという話もよく聞きます。
身だしなみを整えることで、向上心を維持しやすいというのは確かなようです。
確かに、清潔で自分のお気に入りのシャツを着て、好みの色のネクタイ、着心地の良いスーツを着れば、営業車で寝るより人と話したくなる気持ちはわかります。
そう思わせることで、自分を完璧というブランディングしやすくなります。
前述通り完璧な人間も営業マンもいません。
この営業マンから買っても大丈夫そう。
この人なら親切そう。
この営業マンはやり手だろう。
しかし、いろいろな人に客観的に完璧”風”に見せるだけで十分完璧な営業マンを演じることができます。
それは完璧でないからです。
自分で完璧ではないと自覚しているからこそ、自分はそんなすごい人間ではないと本心を言っている人が多いのです。
実際、過去に営業成績トップの営業マンは、「僕は運がいいんですよ」と苦笑いしながら言っていました。
商品のことを分からなければ教えてくれる同僚がいて、良いお客さんが良いお客さんを紹介してくれて、自分のことを評価してくれる上司に恵まれている。
彼はそう話をしていました。
『同僚やお客さん、上司に恵まれている』そう胸を張って言えるでしょうか。
なかなか言えることではありません。
しかし、その営業マンは完璧なわけでなく、多くを他力に頼っているのは事実です。
少なくとも『同僚やお客さん、上司に恵まれている』というだけでも、完璧な営業マンだと評価されてしまうでしょう。
完璧な営業マンはいなくとも、完璧な営業マンにしてあげようという気持ちになる人は多くいます。
営業の世界でいう『支援者を探す』とも言われます。
なぜかほっとけないから助けてやろう
自分の部下として、顧客の前に連れて行っても恥をかかない
自分の営業マンを1位にしてやりたい
そんな気持ちから完璧な営業マンは完成していきます。
=支援者を見つければ営業マンは完璧になれる
営業マンで完璧とは言えないのに良い成績を取り、年収が高い人もいます。
そんな営業マンの特徴は変わり者だということです。
それも自分の欠点が多い変わり者ほど、飛び抜けた成績を継続して出すことができる傾向が強くあります。
営業マンで変わり者と呼ばれる人は、すごい執着心があったり、潔癖症であったり、極度の人見知りだったりします。
普通の営業マンからすると、よくこんな人間がトップでいられると思うはずです。
「僕は1滴もお酒が飲めません」という営業マンが接待で一番盛り上げ上手だったり、人見知りで緊張する営業マンが、「人見知りなのに営業マンなんです・・・」というのは年収を上げる要素がたくさん詰まっています。
人見知りな営業マンほど年収が高いのは物理的に考えると、聞き上手な相手には心を開きやすいという行動心理的な要因があります。
そして、話のペースを読めるため、相手が言葉に詰まれば的確な言葉を間に挟むことができるため、話す相手は非常に気持ちいいのです。
そんな営業マンはもちろん、完璧ではありません。
が、良い営業マンとして十分に評価を受け、人見知りでない営業マンよりも多くの給料を持って帰りやすいのはいうまでもありません。
1981年生まれAB型
アパレルメーカー勤務後、人材開発・トレーニングを担当。
人事業務に携わり、中途採用・キャリア採用を主に担当。
その後独立、国内企業のCSR調査事業を某大手コンサルティング会社のサポーターとして参加し、その後就活セミナーやベンチャービジネスのゲスト講師として講演活動をスタート。
大阪の大学でベンチャービジネスなどの講義を担当し、執筆業を開始。
共同出版にて出稿、大学内の広報誌で2期出稿。
現在は、WEBライターの他に、転職やキャリア形成のアドバイザーとして活動中。
➡︎WEBライターとしてビジネススキームの紹介はこちらの記事にあります
hiro.m0603@gmail.com
全ての仕事のオファーや取材等は代表メールアカウントにお願いいたします。