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BMWのディーラー営業職の中に『ジーニアス』という職種があるのをご存知でしょうか?
今から7年前の2013年にBMWグループで導入された新しい職種です。(日本に導入されたのは翌年2014年とされています)
正式には『プロダクト・ジーニアス』と呼ばれる職種です。
BMWという『クルマを売る』仕事ではなく『BMWというクルマを知ってもらう』という営業職よりもお客さんの立場に近い位置づけです。
完全にエンジンをBMW製にしたMINIも同様にプロダクト・ジーニアスという職を設置しています。
営業職と大きく違う点は、『契約締結をしない』という点です。
基本的に契約ができず、ローンの事前審査なども通す権限がなく、BMWディーラーのイントラネットで見積もりを作成することもできないそうです。
そして売ることにミッションを置いていないため、歩合給はほぼなく基本給はセールスコンサルタントである営業職より高めの設定になっています。
BMWはセールスという呼び名ではなくセールスコンサルタントとして営業職を呼んでいます。
ただお客さんのニーズに応えるのではなくニーズ喚起をして購買欲求を高めるコンサルティングを行いBMWのブランドアイデンティティである『駆け抜ける喜び』を拡めるミッションを構築しています。
近年の自動車メーカーの課題は、ショールームの生産性が低いということです。
営業マンとアテンドを設置しても、平日の来場は数名程度であり、お客さんの目線で言えばショールームは入りにくいというマイナスなイメージが定着してしまったため、このイメージを取り除く課題をメーカー各社が抱えています。
BMWのショールームは本国(ドイツ)が決めている通りに基本的にショールームを構成するように指示を受けており、近年ではこのディーラーコンセプトに従わないディーラーはペナルティを受けることになります。
ショールームは規模によって置く展示車の数まで、予め決まっており、ホイールキャップの向きなども揃えるように指示があります。
さらに、新車時についているビニール製のシートカバーは外し、シートの座り心地なども体感できるように配慮されています。
プロダクト・ジーニアスは外回りの営業はしません。
ショールームのみで勤務することになっており、ディーラーが行うイベントごとやレセプションなどはリーダーとなり動きます。
基本的には、 BMWの商品を説明することが役割となっており、試乗なども同行します。
土日や祝日、繁忙期などはセールス・コンサルタントの頭数が足りず、お客様の待ち時間の中継ぎとしてカタログや展示車の説明・さらには来店名簿を書いてもらいながら簡単なヒアリングを行う役割も担っています。
BMWのカスタマーはメルセデスベンツやアウディ、レクサスなどのラグジュアリーカーの競合でも圧倒的なクルマ好きが多く、モータージャーナリスト顔負けの知識を持っています。
その中で、セールス・コンサルタントが負けてしまうことも中にはあり、そのサポート役として、『BMWの辞典』のような存在になります。
特に、試乗では細かなシステムや安全機能などをセールスよりも詳しく説明されるため、BMW好きのマニアックな顧客にも満足度が高い存在になっています。
BMWでは現在もプロダクト・ジーニアスの求人を全国で行っています。
BMWjapan 自体が中長期の目標として今年2020年までに正規ディーラーに設置することを目標としているため、求人に力を入れています。
BMWのプロダクト・ジーニアスでは、ディーラーの規模感やエリア給と呼ばれる忙しさに比例した基本給の底上げがあります。
そのため全国で少々差が出ますが、地方でも初任給で23万円からとなっています。
月収230,000円以上
(残業代・諸手当込み・部門達成インセンティブ)
※試用期間3ヶ月有り(待遇に変化なし)
1981年生まれAB型
アパレルメーカー勤務後、人材開発・トレーニングを担当。
人事業務に携わり、中途採用・キャリア採用を主に担当。
その後独立、国内企業のCSR調査事業を某大手コンサルティング会社のサポーターとして参加し、その後就活セミナーやベンチャービジネスのゲスト講師として講演活動をスタート。
大阪の大学でベンチャービジネスなどの講義を担当し、執筆業を開始。
共同出版にて出稿、大学内の広報誌で2期出稿。
現在は、WEBライターの他に、転職やキャリア形成のアドバイザーとして活動中。
➡︎WEBライターとしてビジネススキームの紹介はこちらの記事にあります
hiro.m0603@gmail.com
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