BMWの新車管理とディーラービジネス(フライデー記事)

BMWの新車管理とディーラービジネス(フライデー記事)

BMWの新車管理とディーラービジネス

BMWの新車が空き地に雨ざらし

2月14日号の週刊誌、FRIDAYに『BMWの新車が空き地に雨ざらし』という記事があります。

まさにBMWとして、というよりも外車・輸入車ディーラーのビジネスモデルが少しずつ明るみに出てしまっているような気がしますので深掘りしていこうと思います。

新車には傷防止のフィルム付きで納車される

私が気になった部分は、この週刊誌の新車のBMWには納車時までついている傷防止のカーフィルム・ステッカーが付いていないということでした。

そこで、お世話になっているBMWの営業マンに聞いてました。

 

新車の傷防止ステッカーはいつ剥がす?

BMWのディーラーでは、船便(各生産国から日本に到着するまでの航路)時、仕入れたディーラーに到着されるまではボディの保護をするためのフィルムがボンネットやルーフ、ドアなどに貼られているそうです。

仕入れたディーラーでは、受け取った車両の納車前点検を行い車両の不備などがないか確認をメカニック(整備士)が行います。

その際に全ての保護フィルムは剥がされ、傷の有無などを確認するそうです。

しかし、その納車前点検をした後、営業管轄に移された新車たちは基本的に屋根付きの駐車場に保管されているようです。

ところが、誌面でもあった通り繁忙期には、新車も下取りのクルマも溢れかえりデモカーと呼ばれる試乗車ですら置く場所に困る事態が年に何回か起こるそうです。

そうなれば、砂利の駐車場に保管するディーラーが出てもおかしくないと言います。

実際、そのディーラーも第4駐車場まで臨時の場合はあるようですが、それでもデモカーなどをコインパーキングに一晩停めて新車を駐車場に置いておくという措置まで取られるようです。

新車購入時のコーティング

新車購入時には新車にも関わらず、メンテナンスを簡単にするためにボディコーティングを推奨しています。

撥水・親水・総親水などコーティングの種類は様々で、粒々の水玉になってコロコロと水が落ちるようなものを撥水、スーッと流れ落ち水が粒化しないのが親水だと言います。

そのコーティングを行う際に、納車前に保管していた傷などはバフ掛けして磨くそうです。

そのバフ掛けの際にほとんどの傷はなかったことになるようです。

綺麗な状態で納車をしたければ、コーティングは絶対するべきだと思わせるなんとも不思議な気持ちになります。

 

新車の扱いと意識

営業マンにとって新車のBMWは1000万円を超えるフラッグシップモデルでも、日常にあるもので、そこまで意識は高くないと言います。

長期在庫の場合は特に、バッテリーが一度上がってしまったものもあり、爪が入るほどの傷があることもあるそうです。

メルセデスベンツやBMWは高級車という位置づけですが、どうしても流れ作業になると意識が下がってしまうのでしょうか。

それでも売れる・売るBMW

昨年2019年9月にBMWは公正取引員会が入ったことも、記憶に新しく消費者・購入者側と、メーカー・ディーラー側に温度差が生じていることは感じ取ることができます。

それでも、BMWや競合であるメルセデスベンツ・アウディ、レクサスなどの価格、車種などの競りは止まることなく、値引き競争状態になっているのも残念ながら事実と感じてしまいます。

登録済み未走行車のBMW

公正取引員会が入って気になることとすれば、登録済み未走行車という存在です。

車検証もナンバープレートも一度は発行されている、まぎれもない中古車です。

しかし走行距離は10km未満です。

新車よりも100万円ほど安く購入できるものもあり、認定中古車市場を加熱させた一つのトレンドでもありました。

よくよく考えると不思議なもので、ディーラーが購入しわざわざ新車を中古車にして、販売すれば赤字になるということです。

 

メーカーボーナスがディーラーを支える

輸入車ディーラーのほとんどは全国で何台販売するかで、仕入れ台数や、売れ筋のクルマを優先的に入れる権利を与えられるようです。

その中で、年間何台販売すればメーカーから報酬がディーラーに支給される仕組みがあります。

ディーラーボーナスとも呼んでいる店舗がありますが、その金額が数千万円から数億単位になるとも言われています。

要するに、ディーラーは『損して得とれ』をしているということでしょう。

 

営業マンはどんどん売る=年収が上がる

この見出しから一旦離脱してしまいますが、この登録済み未走行車を格安で販売すると、街の中古車販売店はますます圧迫されます。

なぜなら、直販で赤字仕入れして売っても、商売が成り立つディーラーとは違い、買取・仕入れをする段階で、中古車販売店はボーナスなどないからです。

そうなれば、必然的に顧客離れが進み、ディーラーが売りやすい環境になっていくのです。

営業マンは新車も中古車もディーラー営業マンというだけで、随分売りやすくなります。

赤字の契約も儲かる

顧客の車をローンの残債と同額分で買い取り、新車に変えるという赤字契約も曲がり通ってしまいそうです。(これは実際できるかわかりませんので、後日確認します。)

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WEBライターの紹介: Yoshi

1981年生まれAB型

アパレルメーカー勤務後、人材開発・トレーニングを担当。

人事業務に携わり、中途採用・キャリア採用を主に担当。

その後独立、国内企業のCSR調査事業を某大手コンサルティング会社のサポーターとして参加し、その後就活セミナーやベンチャービジネスのゲスト講師として講演活動をスタート。

大阪の大学でベンチャービジネスなどの講義を担当し、執筆業を開始。

共同出版にて出稿、大学内の広報誌で2期出稿。

現在は、WEBライターの他に、転職やキャリア形成のアドバイザーとして活動中。

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