転職面接で言われる『希望動機』は「好き」で良い
人事で面接をする際に、「弊社を希望した理由を教えてください」という質問が今までの会社員人生で、共通する質問でした。
「他社や他の業界でもできるのでは?」という意地悪な質問を投げかける面接官も多くいます。
その時に、最高のパワーで打破する知識をお話してみたいと思います。
転職での面接はオセロと同じ
転職での面接はオセロび例えると『定石』です。
『打つ手がそもそも決まっている』ということです。
回答に10万の選択肢があれば、5つほどしか定石(効果的な良い打つ手)はないと言えます。
つまり、定石通りに置けば皆と同じ回答だと評価を下げられます。
しかし定石を無視して回答していくと、定石通り置いた時には遭わない質問に出会すことになります。
それであれば自分が相手に納得してもらえる部分で深掘りした質問をしてもらいたいと思います。
それであれば、面接官にそのように質問してもらうように定石を応用していくしかありません。
無駄な応用・目立ちは叩かれる
面接で全ての質問にオリジナリティを加えた回答をしてくる方がいます。
しかしほとんどの場合、どこかで聞いたことのあるような回答をします。
『面白くない回答』かもしれませんが、マイナスな評価を受けにくいのは、やはり面接対策集などに書いてる模範回答です。
逆にオリジナリティを高めた回答をすると、面接官は本当かどうか。どういう意味か、を深掘りして聞いてみようと思います。
ただの『変わり者』なのか『逸材』なのかのジャッジをするからです。
「なぜ弊社を希望していただいたのでしょうか」という質問=希望動機
「希望動機をお話ください」と言われると何か特別なことを話しないといけないと思うかもしれません。
しかし、希望動機は「好きだからです」と答えれば良いと私は考えており、キャリアアドバイスでも同じことを同じように伝え、多くの転職希望者が採用されてきたのを見てきました。
希望動機=『好き』が効果的な理由
『好きか嫌いか』で言えば好きでないと希望しないと思います。
嫌いな食べ物をわざわざ頼まないように、自分はなぜこの企業や会社にエントリーしたのかは『好き』が理由で良いと考えます。
仮にも全く興味のない企業であれば別として、転職先に選ぶ会社や企業のほとんどは『過去に利用したことがあったり、名前を聞く、憧れ』です。
『赤と青どちらが好きか』と同じように、直感で御社を選びました。と答えれば面接官の方は難しい質問をしません。
「具体的にどう好きなのですか」と聞かれても、「なぜカレーが好きなのか」と聞かれて香りと辛さとご飯のコンビネーションが好き、と答える人は少ないと思います。
『ルイヴィトンとグッチ』どちらが好きですか?と聞かれ、「ルイヴィトンが好きです、なぜならLVMHグループのトップブランドとして・・・」と答えると「グッチはトップブランドとして何が違うと思いますか?」と聞かれるかもしれません。
『知ったかぶり』の代償は大きい
面接で賢いフリをしよう、知識がたくさんあるフリをしようとするとボロが出る質問を面接官はします。
これには悪気がありません。
本当に知識があるのか?という部分以上にどれくらい、すごいスキルかを確認したいからこそ質問を深掘りしていきます。
その中で、回答に渋ると「あれ?実は知らないのか」となってしまうのです。
面接官は落としにかかるわけではありません。
むしろ良い人材を採用したいだけなので、わざわざ意地悪な質問をさせないように、自分たちが気をつければ良いというのも一つの面接戦略だと言えます。
『ロゴが好き』が最高の希望理由
「多くの競合他社がある中で、私は御社のロゴが好きです」と言われると面接官は、何も言えなくなります。
そして付け足して、こう答えるのです。
社外から見える会社は、ほんのわずかな部分しかわからないと。
こだわりも、自分が気づかないところにたくさんあるはずだと。
「だけど、何よりこのロゴが好き」
しかし、今の自分はわからない。
『だからこそ、御社でこのロゴを背負い、より御社に貢献できる社員になりたい』
これは競合のA社もB社も絶対持っていないものです。
他社でもできるのではないですか?という質問はさせない
- より良い商品を販売したい
- よりレベルの高いスキルを身につけたい
- このビジネスでキャリアアップをしたい
- 外資系で実力を試したい
など薄い返事は、この一番答えにくい質問を受ける定石になってしまいます。
『他社でもできるのではないですか?』
『この会社でしかできないこと』がある9割ない
今の時代に、他社と比較して『できないことがある、できることがある』という魅力があることは滅多にありません。
日本にある企業の商品やサービス水準は世界レベルです。
逆に言えば飽和状態・レッドオーシャンの市場が多い中で「ここでしかできないこと」を説得するには、本当に「ここでしかできないから転職したい」人だけしか言えないかもしれませんm。
仮にも「私が希望する職種で外資系企業は御社だけです。」
と言えば外資系企業がホールディングスのトップにありますが、弊社は親会社の日本法人が100%小会社化しています」などと言われた場合、その面接はかなり厳しい状況になります。
そもそも、「〇〇さんの、人の役に立つ仕事はこの業種以外でもできそうに思いますが?」と言われると、まもなく面接終了の時間となりそうです。
それであれば、そもそもこの会社でしかできないのではなくて、
「転職を検討する前に、給料や待遇など一切偏見がない状態の私が、この会社なんかいいなと思った、その理由を御社に入って確かめたい」
「御社のロゴがある名刺を胸を張って、お配りできれば光栄です」と言えば「他でやれ」と言えない定石をこちらが打つことになります。
WEBライターの紹介: Yoshi
1981年生まれAB型
アパレルメーカー勤務後、人材開発・トレーニングを担当。
人事業務に携わり、中途採用・キャリア採用を主に担当。
その後独立、国内企業のCSR調査事業を某大手コンサルティング会社のサポーターとして参加し、その後就活セミナーやベンチャービジネスのゲスト講師として講演活動をスタート。
大阪の大学でベンチャービジネスなどの講義を担当し、執筆業を開始。
共同出版にて出稿、大学内の広報誌で2期出稿。
現在は、WEBライターの他に、転職やキャリア形成のアドバイザーとして活動中。
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